メタバースは成功するか?(第2部)
シンポジウムの後半はですね、若干、原島教授の情報学講義のような感じでしたw。なんか大学時代を思い出すというか。こういうアカデミックな感じがすごく久しぶりで、懐かしかった。また大学行きたいなあ…
で、司会進行はなんと週アス編集長のF岡さんです!はじめて見た、本人w
なんで彼が司会進行なのかというと、「メタバース」という用語を生み出したSF作家ニール・スティーブンスンの「スノウクラッシュ」を日本に紹介したのが彼だったからなのだそうです。
「メタバース」。最近週アスをとんと読んでなかったので知りませんでしたがw、ようはコミュニケーションが可能な仮想3D空間のことだそうです。セカンドライフがそれに当たります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9
パネラーの皆さまはメタバースサービスを構築してる人たちで、
・チームラボの取締役でco-coreの社長の森山雅勝さん
・ロックマンや鬼武者を手がけたカプコン製作総指揮、兼ダレット社長の稲船敬二さん
・ソニマ会長の高橋洋一さん
+東大の原島教授という面々でした。
簡潔に見た感想を書きますと、これからの情報ネットワーク社会の方向性がはっきり見えたので良かったです。
流石原島教授、簡潔にまとめてくれましたよ。
95-04はネットワークの時代で、次の10年はコンテンツの時代になると。
95年にWindowsがOSで覇権を握ったが、その後検索エンジンをキーにしてネットワークを握ったYahooとGoogleが覇権を握った。
その後、YahooもGoogleもコンテンツを握ろうとしている。が、時代は繰り返すもので、コンテンツを専業にやっていた企業が覇権を握るだろうと予測してます。
原島教授はそこにメタバースという新しいコンテンツがキーになるといっているのですが、自分でも一旦ブームは去るでしょうといってます。
おいらはまさに今のネット社会で起きていることが、「コンテンツ」がキーになっていると思っていて、それは「mixi」や「ニコニコ動画」だと思うのです。
なんかコンテンツというと、トップダウンでユーザーに与える物のように思いがちですが、ここで言うコンテンツはユーザー自身が作るという要素を含んでいます。
パネラーの皆さんもまさにそれがキーになると皆さん言ってます。
おいらが思うのは「メタバース」は個人が作成したコンテンツが共有されるのではなくて、個々人自身がコンテンツになるのだから、ネットワークに常時アクセスできる状況ができないと普及しないのだと思ってます。
mixiはテキストメディア、ニコ動は動画メディアを作成してアップすればそれが一人歩きしてくれるので、常時ネットに接続しなくてもいいわけですが、メタバースの場合はユーザ自身がコンテンツなので、常時接続してないとコミュニティの価値が下がるのです。
原島教授も技術が追いついたら一気に普及するでしょうといってました。今はまだ時期尚早、と。
それこそWILLCOMの小型通信チップを内蔵したゴーグルディスプレイ+メタリアルな拡張現実感てきデバイスが登場したら、一気に広まるのだろうなと。
今日の結論としては、社会構造として、次のネットワークの構造はメタバースという形になるしかないから、セカンドライフのようなものではなくて、別の形で普及するでしょうとのことでした。
以下、掘り下げたテクストを書いていきます。